第4章 新生!第七班!!
「…なんだか、思っていたのと違うな。」
サイは私を見てポツリと呟く。
『…?』
私はサイのその言葉に首をかしげた。
「復讐に捕らわれてるなら、もっと根暗で陰湿な人だと思ってました。」
私は、サイの歯に衣着せぬ言葉に苦笑いした。
「でも、根暗というより君…何となくナルト君に似てるな…」
サイはそう言うと笑った。
「君の事はナルト君から色々聞いてます。
君のことをずっと捜していたみたいだ。この三年間…」
サイは笑みをしまいそう話してくる。
その話は、私にとってとても嬉しいものであり、悲しいものでもあった。
(私を捜してくれるってことは、まだ仲間だって思ってくれてるってこと…でも、それがナルトたちに辛い思いをさせてるんだよね…)
私は無意識のうちに地面を見つめていた。
『…私の事なんて放って置けばいいのに。』
私が思わず呟いた言葉は、思いの外アジト内で響いた。