第4章 新生!第七班!!
side―ルミ―
アジトに帰って数日、カブトが暁のメンバーと接触を持つため天地橋へ出掛けると言って出ていった。
大蛇丸もそれについていくようで、アジトには私と君麻呂が残った。
(…これから原作通りに行くとサイが私を殺しにくるんだよね…
原作でナルトに感化されてサスケを連れ戻そうとしてたけど、今回はどうなるんだろう…)
そんなことを考えていると、アジトに向かってくる気配に気づいた。
(カブトたちか。)
私は立ち上がるとアジトの入り口に向かった。
『お帰りなさい。』
帰ってきたカブトと大蛇丸にそう言うと、しっかりただいまと返ってくる。
そして、私の知る原作通りアジトに帰って来た人数が一人増えていた。
「ルミちゃん、留守番ご苦労様。
今日はちょっとしたお土産が手に入ってね…
アナタと同じ木ノ葉出身の忍…
懐かしい故郷話でもできるんじゃなくて…」
大蛇丸がそう言うと、アジトを出ていくときにはいなかった人物が私に笑いかけてきた。
(嘘臭い笑顔……やっぱりサイなんだろうな。)
私がその笑顔を見ながらそんなことを考えていると、サイだと思われる青年が口を開いた。
「初めまして。
ボクはサイと言います。
君がうちはルミさんですね。」
やはり青年はサイだったようで、そう名乗った。
『初めまして。
そうだよ。よろしくね。』
私が笑顔で返すとサイはほんの一瞬だったが驚いたような顔になった。