第4章 新生!第七班!!
side―綱手ー
カカシ班から、無事風影が戻ってきたと報告が来て、更に風影の義妹の護衛の依頼も受けることになり私は大きくため息をついた。
その時、部屋の扉がノックされたかと思うと、三代目火影が入ってきた。
「先生!」
思わず椅子から立ち上がると、先生に座るように促された。
「さて、綱手。
今からお前に大事な話がある。」
先生の真剣な表情に、私はどんな話だろうと息を飲んだ。
「…うちはルミの事についてじゃ。
実は、彼女には極秘の任務について貰っておる。」
私は思いがけない先生の言葉に固まった。
「彼女の任務は大蛇丸のスパイじゃ。
この事はワシと一名の暗部の者のふたりしかしらん。
今で三人になったがの。」
先生はそう言うとニヤリと笑った。
「なっ!なぜ今までそれを!」
どうして今まで黙っていたのかと問えば、先生はうちはルミに頼まれたからだと答えた。
しかし、先ほど手紙が届き、私にも任務の事を話してほしいと言われたと言う。
「…それから綱手、ナルトたちが帰ってきたら任務を与えて欲しい。
大蛇丸のところに潜入している暁のスパイが仲間と接触を持つという情報を得た。
そのスパイの拘束だ。
…表向きの任務はの。
ルミの任務を知っている暗部も同行させる。
目的はルミとの接触と彼女から情報を受けとる事じゃ。」
先生の言葉に、私は唖然とした。
しかし、うちはルミが風影を暁から奪い返したという謎はとけた。
(うちはルミが里抜けせずに極秘任務についていたとは…)
里から、仲間から離れ、恨まれてもおかしくない任務に彼女はついていたのだ。
数年前、うちはルミは実力があったとはいえアカデミーを出たばかりの下忍だった。
(…辛かっただろうによくやってくれる。)
わかってはいたが、やはりシビアな世界だとため息をつきたくなった。