第4章 新生!第七班!!
sideーサスケ―
「どういうことだってばね!! 我愛羅!」
風影が拐われる事件があった翌々日、俺達7班は風影に向かって怒鳴る女を眺めていた。
「お前は暁に狙われている。先日のこともある。
ここに居るより木ノ葉で護衛してもらった方が安全だ。」
風影が怒鳴る女、メンマに淡々と告げる。
「そんなこと言ったら、我愛羅だって狙われてるじゃない!
私は我愛羅のそばにいるってばね!!」
メンマが風影にさらに怒鳴り返すと風影がため息をついた。
「本来だったら元々、お前は木ノ葉にいるはずだったんだ。」
そう言うとナルトを見る。
その言葉にメンマが目を見開いた。
「……我愛羅は、私の事砂の里の忍だって認めてなかったの?
我愛羅と私は家族じゃなかったってば?」
メンマはさっきまで怒鳴っていたとは思えない弱々しさでそういった。
「そうは言ってない。
メンマの身を守るためだ。
………これは風影としての命令だ。
木ノ葉の里に身を隠せ。」
風影は何かいいたそうなメンマが口を開く前にそう言った。
メンマは唇を噛んで黙り混む。
「それでは、彼女はオレたちが木ノ葉に護衛して帰ります。
里についたらサスケとオレが彼女の護衛に当たるってことでいいですね?」
カカシがそう言うと風影が頷いた。
「………………え?
我愛羅っ!!よりによって何でこいつなんだってばね!
お兄ちゃんじゃないのっ!?」
風影が頷くと同時に、メンマが俺を指差して叫んだ。
(…こいつっ!オレだってお前の護衛するくらいなら他の任務に着きてーっての。
……ルミも連れ戻したいのに護 衛なんて……)
俺は風影に抗議しているメンマを見て顔をしかめた。
だが、いくらメンマが嫌がっても決まったことが覆される事はなく、俺達は砂の里を出発する事になった。