第3章 始動
side―ルミー
我愛羅をデイダラから奪って逃走している途中、私はサスケとナルトに会った。
私は二人をデイダラと戦わせることに成功すると我愛羅を抱えてその場を離脱した。
そして、今は砂の里から少し離れたところで我愛羅を治療していた。
オホゲツで我愛羅の傷を完全に治すと、我愛羅をが小さく呻いた。
「……うっ……」
我愛羅はゆっくりと目を開けた。
『我愛羅、おはよう。』
私を見て驚いている我愛羅に私は微笑んだ。
「ルミ!どうして……」
我愛羅は慌てて体を起こそうとしたが、私がそれを止めた。
『我愛羅が暁に狙われてるって知ったから助けに来たの。
……可愛い弟を殺されるわけには行かないからね。』
私がそう言うと我愛羅は驚いたようだった。
「……ルミ、何故木ノ葉を抜けた!?」
我愛羅にそう言われて、私は苦笑いをした。
『守るために仕方なかったんだよ。』
私はそう言ったあと、それに、と続ける。
『私は本当に木ノ葉を抜けた訳じゃない。』
私がそう言うと我愛羅は眉を寄せた。
「どういうことだ?」
私は我愛羅に任務のことを話した。
『秘密だよ?』
私は驚いている我愛羅にそう言うと微笑んだ。
我愛羅は驚いていたようだったが、そうか、と言ったあとメンマも俺もお前を信じていたと言って笑った。