第3章 始動
私は嬉しさに胸の辺りがキュッとなる感覚がした。
『……我愛羅、暁という組織が人柱力をねらってる。
メンマも今回の戦いで人柱力だってばれたかもしれない。
気を付けて!
もう里同士で争ってちゃだめ。
人柱力を守らないと。』
私はそう言うと立ち上がった。
『……我愛羅、砂の里の近くまで送るよ。』
そう言って我愛羅を横抱きにしようとした。
「なっ!ルミ!?」
我愛羅は突然のことに驚いたようで声をあげる。
「大丈夫だ!自分で歩ける!」
必死にそう言うと私の腕から降りた。
結局我愛羅は自力で砂の里に戻った。
私は我愛羅を見送るとその場を去った。
今、七班と戦いたくはなかった。
それに、万が一捕まりでもしたら大変だ。
私は忍鳥を口寄せすると、暗号文を持たせて飛ばし、大蛇丸のいるアジトへむかった。