第3章 始動
サスケと俺がルミに気をとられていた時だった。
敵の忍が大爆発を起こした。
砂煙が巻き起こり視界が遮られる。
俺は相手がどこから来ても良いように神経を張り巡らせる。
しかし、砂煙が収まった時そこにいたのは俺とサスケだけだった。
「……くそっ!
逃げられたってばよ!」
俺はそう言うと地団駄を踏む。
「……取り敢えず砂の里に戻るぞ。」
サスケも悔しそうにしていたがそう言うと俺と砂の里を目指した。
砂の里に着くと俺たちは先に来ていたサクラちゃんとカカシ先生のところに案内された。
そこにはベットに寝かされたメンマもいた。
「……メンマ…」
俺がメンマに近づくと、サクラちゃんが毒は解毒したから大丈夫だと教えてくれた。
「……カカシ、風影はルミに連れていかれた。」
俺の後ろではサスケがカカシ先生にそう言っていた。
「……そうか。
これから砂の里の忍たちと話し合ってどうするか決める。
サスケ、いくぞ。
ナルト、サクラはそこにいろ。」
カカシ先生はそう言うとサスケと部屋を出て行った。
俺は眠っているメンマの横にたち唇を噛み締めていた。