第3章 始動
「……ナルト、サスケ!
オレとサクラは砂にこの子をつれていく。
お前らは先に風影を追え!」
カカシ先生の言葉にオレとサスケは頷く。
俺はカカシ先生にメンマを預けると駆け出した。
しばらく走ると、走る二つの影を見つけた。
そして、金髪の忍から逃げるようにかけていた少女が足を止めたおかげで俺とサスケは直ぐに追い付くことができた。
「「ルミ!!」」
俺とサスケは揃ってそこにいた人物の名を叫んだ。
金髪の忍と向き合いたっていたのは、傷だらけの我愛羅を抱えたルミだった。
『……ナルト、サスケ……』
ルミは俺たちを見て無表情で名前を呼んだ。
「……ルミ、そいつをどうするつもりだ?」
サスケがこちらを見ているルミにそう言う。
『…………彼を倒したら教えてあげるよ。』
ルミはそう言うと金髪の男を見た。
俺はそれを聞いてそいつと向かい合う。
「ふざけるな!
その隙に逃げるつもりだろ?」
しかしサスケはそう言うとルミを睨む。
「……分かっているのか?
そいつは風影だ。もう木ノ葉の里だけの問題じゃなくなってんだぞ!
……このままじゃお前、本当に戻れなくなっちまうぞ!」
サスケが苦々しい顔でそう言った。
『……約束は守るよ。
彼を倒したら我愛羅をどうするつもりか教えてあげる。』
ルミはそんなサスケに表情を変えることなくそう言った。
「……ナルト……」
俺はサスケに呼ばれて視線を交わす。
俺が頷くと、サスケは男と向かい合った。
そして、戦いが始まる。
相手は強かったが、二対一だったため、俺たちが押していた。
しかし、もう少しで倒せると言うときルミが動き出した。
「……な、ルミ!!」
我愛羅を抱えて離れていくルミにサスケが叫ぶが、戦っている最中のため追うことができない。
「くそっ!」
サスケが悪態をつく。