• テキストサイズ

If…(2)

第3章 始動


side-ナルトー




我愛羅が拐われたと聞いて砂の里に向かっていた俺はもうすぐ砂の里につくと言うとき離れたところでよく知ったチャクラを感じ取った。





「……メンマ!?」



オレは思わず進行方向を変える。



「ナルト!」



カカシ先生の声がしたが無視をしてチャクラを感じ取った方へ急ぐ。



サスケの舌打ちが聞こえた気がした。












「メンマ!!」



チャクラの元にたどり着いた俺は目にした光景に声を上げた。

そこには傀儡を破壊されぼろぼろになったメンマが左の腕を押さえながら敵と向かいあっていた。



相手もメンマと同じようにぼろぼろだったが、メンマが血を流しているのに対して相手は一滴も血を流してはいなかった。





「……お、お兄ちゃ、ん?」




メンマは俺の声に反応してゆっくり振り向く。

そしてその目に俺を映した次の瞬間に崩れ落ちるように倒れた。




「メンマァ!!」




俺は素早くメンマに駆け寄る。

サスケやサクラちゃん、カカシ先生は直ぐに戦闘体勢になる。




「……チッ。」



けれど敵は舌打ちすると逃げていく。




「くそっ!
待ちやがれ!!」




俺はそいつを追おうとしたが、カカシ先生がそれを止めた。




「待て!ナルト!!

奴を追うより風影を取り戻す方が先だ!」




カカシ先生の言葉に、俺は唇を噛んで追うことを諦める。




「……大変!!
メンマちゃん、毒を受けてる!」




いつの間にかそばに来ていたサクラちゃんがメンマを見て血相を変えた。




「………一旦砂の里にこの子を運んで、それから風影を追うぞ。」



カカシ先生にそう言われて、俺はメンマを抱き抱えて立ち上がった。




「……お……に、ちゃん…我愛羅を、助けて……」




メンマは俺の腕の中でそう言うと、我愛羅が連れ去られた方を俺たちに教えてから意識を失った。

/ 123ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp