第3章 始動
side-サスケ-
「いや~、しかしお前らも強くなったねぇ
まさか本当に鈴取られちゃうとはねぇ。」
鈴取りを行った後俺たちはいつの間にか朝になった里を歩いていた。
カカシが気の抜けたような声でそう言うのを聞いた俺は鼻で笑ったが、ナルトは嬉しそうにしていた。
そのナルトが腹が減ったと言いカカシに奢らせようとして、カカシが逃げた。
「……はぁ。」
俺はそれを見て騒ぎ出したナルトを見てため息をつく。
「……サクラ、ナルト行くぞ。
一楽で良いな。」
俺はそう言うと二人を追い抜いて歩く。
「……久しぶりに三人揃ったんだ。
俺が奢る。」
俺がそう言うと後ろでナルトが驚いているのがわかった。
一楽に向かう途中、シカマルと砂の里のテマリと会い、ナルトは二人をデートかと茶化していたが、同期で下忍なのが自分だけだと知り騒ぎ出す。
「……ちなみに、お前の妹とサスケは上忍だぜ?」
シカマルがそう言うとナルトが更に大声を上げた。
「ハァーー!?」
そう言うと頭を抱える。
「妹においてかれてるってばよ……
いや、それよりサスケが上忍なんて……。」
そう言ったあと、ハッとしたように顔をあげる。
「じゃあ、我愛羅!我愛羅は?」
そう言ったナルトに、テマリがニヤリと笑った。
「我愛羅は風影になった。」
ナルトの声が里中に響いた。