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If…(2)

第3章 始動


「なっなっ、何を言っているんだお前ら!

ハルコは、ハルコはそんなこじゃありません!
もっと乙女で純情カレンなんだ!」



俺が叫ぶようにそう言ったが、サクラとサスケは止まらなかった。



「そんなこと言っていいのかい?男はそう言いながらもハルコの腰に腕を回す。」



サスケのナレーションに、俺はやめてくれと叫びそうになる。



「だって、彼は遊びだもの……もちろん、貴方もね。」



サクラのその言葉を聞いた俺は膝から崩れ落ちた。



「……やめてくれ……。

それ以上ハルコを汚さないでくれ……」



地にひれ伏しながらそう言ったときだった。



"チリ~ン"



耳元で鈴の音がして顔をあげた。



「ニッシシシ!カカシ先生、まんまと引っ掛かったってばよ!」




ナルトが満面の笑みで見下ろしていた。
その手には勿論鈴が握られていた。



サスケを見れば呆れたような目で俺をみていた。




「だから言ったでしょ!
好きな本の登場人物を全く別人のように語られるのって、ファンは耐えられないのよ!」




サクラが得意気にそう言って、確かにその通りだったと俺は思った。
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