第3章 始動
side-サスケ-
ナルトが二年半ぶりほどに里に還ってきてから、元7班のメンバーで下忍の頃にやった鈴取り合戦をやることになった。
そして今しがたカカシがスタートを告げたが、俺とナルトは目を点にしていた。
いや、俺とナルトだけでなくカカシもだろう。
カカシはスタートを宣言したあと煙を上げ姿を消した。
俺はすぐに写輪眼を発動させ辺りを伺う。
ナルトやサクラも辺りを警戒していた。
「下だ!」
カカシを見つけた俺がそう叫んだ瞬間にそれは起こった。
「ウぉるらァー!!」
奇声を発したサクラが地面に拳を叩き込んだ。
その拳を中心に地面が割れ岩が飛び散る。
サス「は?」
ナ「え?」
俺もナルトも間の抜けた声を洩らす。
(サクラは五代目の元で医療忍術を学んだんだよな?)
俺はサクラの怪力に驚きそんなことを考える。
「見ぃつけた!」
そう言ったサクラの言葉に、俺は背筋に悪寒が走る。
ナルトにいたってはどこか遠い目をしていた。
サクラが地面を割った事によって地中から引きずり出されたカカシはすでに体勢を整えていた。
「よし。
今度はオレの方からも行きますか。」
カカシがそう言った。
「サクラ!ナルト!!来るぞ!」
俺たちは仕掛けて来たカカシを迎えうった。