第3章 始動
sideーサクラー
私達7班の仲間だったリュウの本当の名前がうちはルミだと知ってから約2年と半年、つまりルミが木ノ葉の里を出てから2年と半年がたった。
あの日からルミを木ノ葉に連れ戻すためサスケ君は三代目と修行している。
ナルトは、その三代目の弟子であり三忍と呼ばれ有名な自来也様と修行の旅に出てしまっていた。
そして、私は同じく三代目の弟子にして三忍である、五代目火影の綱手様の下で修行をしていた。
今日も修行をしていると、何時もより機嫌が良さそうな師匠が私に声をかけてきた。
「ハイ!」
師匠に名前を呼ばれて顔を上げた。
「ナルトのガキが…帰ってきたらしいよ。」
師匠が行っておいでと言うのとほぼ同時に私は駆け出した。
「サスケ君!!聞いた!?ナルトが帰って来たって!!」
ナルトが修行から帰ってきたときき、私は真っ先にサスケ君のもとに向かった。
「…どれだけ成長したか確認しに行くか…」
サスケ君は一瞬驚いた後そう言ってニヤリとした。
私はサスケ君と里を歩いていると、前方に黄色い頭を見つけた。
こっちに向かって近づいて来るそれは私達にまだ気付いていない。
「ナルト~!」
私が声を上げると、ようやく気付いたように、空色の目が私達に向けられた。
そのまま2つの瞳が驚きと喜びの色に染まっていく。
「サ…サクラちゃん?サスケ?」
ナルトは私達をみて確かめるように名前を呼んだ。