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If…(2)

第11章 兄弟の絆


sideールミー



メンマのチャクラを感じ取り、その場に向かった私が見たのは、数人の死体と気絶したメンマ、木の葉の暗部だった。




嫌な予感がする。
暁に狙われたのかと考えたが、直感的に違うと感じる。




その時だった。
再び懐かしいチャクラを感じ取ったのは。

覚えのある2つのチャクラがぶつかっている。
一つは父の友人のもの。
そして、もうひとつは忘れもしない私の運命を変えたとも言える日の…。








(ダンゾウ!)






私は何が起きているのかと考える余裕もなく駆け出した。




(あと少し!)






目的まであと少しと、あの夜を思い出して焦る気持ちを落ち着かせながらもスピードを保つ。




しかし、次の瞬間消えたチャクラに一緒止まりそうになった。



(何が起こってるの!?)






これ以上上がらないと思っていたスピードをさらにあげて、拳を握った。













その光景を目にしてなお、何が起こったのか理解出来なかった。






地に伏し息絶えているダンゾウ、そして…。






『イタチさん!サスケ!?』






膝を付いているイタチに倒れ込んでいるサスケを見て駆け寄った。


よく見れば、サスケは両目から血を流していた。




『イタチさん、これは一体……』



「ーーサスケは、俺を殺すくらいなら自分を殺すと言って……自分で両目を抉った」




呆然とそう言ったイタチは、次の瞬間的自分の目に指を突き立てようとした。



『何してるんですか!』




私は咄嗟にそれを止めると声を上げる。



「このままサスケを見殺しには出来ない。
もともと、俺の目をサスケにやるつもりだったんだ。」





イタチは、゛お前なら移植できるだろう?゛と
私を見た。

だが、その要求を飲む訳にはいかない。

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