第2章 新しい生活
ワタシがルミちゃんとの初めての修行を思い出している間に、ルミちゃんは食事を終えていた。
君麻呂が片付けを引き受け、ワタシはルミちゃんとすぐに修行に向かった。
アジトの近くの森でルミちゃんと組み手を始める。
ルミちゃんは辺りが暗くなるまで修行を続けた。
「…強くなったじゃない……
でも、まだまだね。」
ワタシは肩で息をするルミちゃんを見下ろしす。
(…本当に、先が楽しみだわ)
息を整えようとするルミちゃんを見てそんなことを考えた。
「…帰りましょうか……」
ワタシはルミちゃんの息が整ったのを確認してそう言う。
「…今晩はカレーがいいわ……」
後からついてくるルミちゃんに、夕食で食べたいものを告げる。
(…ワタシも木ノ葉の忍だったってことかしら…?)
ワタシは平和ボケしていると思っていた木ノ葉の里の忍たちに自分も近づいているような気がしてそんなことを考えた。
『…甘口でいいですよね?』
ルミちゃんの言葉に、辛口が言いとは言わずにアジトに向かう。
うちはルミはアジトのオカンになりつつあった。