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If…(2)

第9章 VS不死身組




容器が手渡されると、シカマルが影真似で飛段を操りこの場から離れていく。



これで暁は分断した。



再び動き出した敵に俺は挑んだ。








「くっ!」





戦っていると、徐々に押されはじめた。

相手は土遁、水遁、風遁と使うようだった。

俺の雷遁と火遁は風と水の性質と相性が悪く歩が悪い。




業火球が奴の水遁に押し負けた。

威力は弱まっているが余波を食らう。






「チッ。」




思い切り舌打ちをして崩した体勢を整えようとした。


その時だった。






「ぐっ!?」






角都が胸を押さえ膝をついた。
そこがじわりと赤くなっていく。





「先生達がやったんだわ!」






それを見たイノが声をあげた。

飛段のダメージをリンクさせる能力を利用して仲間同士で討ち合いをさせる作戦は成功したようだ。



飛段にばれないように、渡した角都の血をアスマ、またはシカマルの血だと思わせて摂取させなければならなかったがうまく行ったようだ。




しかし、それでも角都は生きていた。





「どういう事!?」





体勢を立て直し、戦闘の姿勢をとった角都にイノが驚きの声を上げる。









「クソッ、マジで不死身だってか?」






駆けてくるそいつをクナイで受け止める。

再び忍術と体術の応酬が始まった。









(さっきまでより戦いやすい…)




戦い出してすぐ俺はその事に気づいた。
最初はダメージが蓄積されたからかと思ったがどうやら違う。





(水遁を使ってこない?)





そのおかげで自分の火遁が効き始める。

その時だった。









「風遁・螺旋手裏剣!」







聞き覚えのある声と共に何かが飛んできて角都を切り裂いた。






「ナルト!」






イノの声でナルトが来たことを知る。
どうやらさっきの攻撃はナルトのようだ。





「待たせたな!サスケ!」





ナルトは俺の横まで来ると何故か得意気に笑った。
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