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私は貴方に恋をした

第1章 私は貴方に恋をした


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楓さんが2日振りに目が覚めて
ずっと看病してた私は、もう嘘をつかれたショックよりも安堵が大きくてポロポロと零れる涙が止まらなかった




「こっの馬鹿者!」
「いってえ!殴るこた無いだろ膝丸!」
「此方の刀剣総動員でここの本丸を保った借りは今度返して貰う」
「げ」

膝丸にぶん殴られ、悶絶して反省する
あーもう俺情け無いな。

「朱里」
「なあに?膝丸」
「今回、ここに泊まる事を許す。楓、泣かしたら承知しない」

膝丸に言われて「「え」」と固まってるうちに撤収されて。
俺と朱里、2人きりになってしまった。

朱里の涙がポロポロと溢れてるのに手で拭ってやっても止まらず
抱き締め胸に収めようとすると肩が跳ねた。

「あー…ごめんな」
「ううん、私が、悪いの…ごめんなさい」
「嘘を付いてしまったのは俺、朱里は何も悪くない」

ぐっと身体を抱き上げ腕の中で抱き締めると漸く抱き締め返してくれて

…朱里の纏ってるオーラに違和感を感じた。
この力って…。

「朱里?刀剣以外、誰かに会ったか?」
「え?」

うーんうーんと唸って、記憶を掘り出してるのか
「あ」と思い付いた人物に笑顔になりながら

「当主さんなんだけどね、姿が見たことのない姿だったの」

おい蛟、何ナチュラルに正体明かしてんだよ。

「何か困ったら呼んでって、消えてっちゃったの」

蛟さんって言うんだよと笑う朱里に沸いたのは嫉妬か
ぐっと後頭部を寄せて朱里の唇を貪る

「うんっんん、あ、ふぁ」
「はぁっ、気持ちいい?」

意地悪な問いだったか、顔を真っ赤にする朱里と唇を重ねながら
片方の空いた手で身体を擦って行くと
首に腕を回され、思わず嬉しくなった

あ、まずい。欲に囚われて忘れてたけど風呂に入ってない。
2日寝てたって言ってたからなぁ

「ひゃあ?!」
「朱里、一緒に風呂に入ろうか」

姫抱きにして口付けしながら風呂場に連れて行き
あー、まあお互い楽しんだとしか言えん。

上がってから朱里に怒られたけど。
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