第1章 私は貴方に恋をした
「ああ、あの親戚と言った男の記事?」
「監禁未遂と強姦未遂、遺産を巡っての醜い記事が書かれている。細川の本家からも見放された様だな。本家から朱里の無事を確認が来ていたから無事だと返事をしておいた」
「あ、本家は朱里の味方なのか」
「審神者になる際に当主にだけ時の政府が担当して話を付けてたそうだ」
「当主は朱里が審神者をやってる事は知ってるんだな」
と言う事はあのオッサンは単独で行動してた訳か
本当に見苦しい男だったと思い出す
「俺はこれから当主の元へ行き、現在の朱里の資料を渡す、刀の俺が行けば安心するだろう。三日月宗近も連れていく」
今日は随分と大人しいな膝丸。
いつもなら「妹はやらん!」な剣幕で俺に勝負を掛けて来るのに。
「留守の間、朱里を頼む」
そう言って下界へのゲートをくぐって行った。
「…信用されてるって事だよなあ?」
何?ここでツンデレ発揮すんの?お前。
松本さんが丁度来たので、俺は傍観の体勢で
朱里が松本さんに寄付の割合を決めてる様子を見ながら
ここの光忠が持ってきてくれた茶を啜った。