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私は貴方に恋をした

第1章 私は貴方に恋をした


「楓さん?」
「ん? ああ、今日はありがとう。大丈夫?」
「うん、楓さんが気にかけてくれてたから大丈夫。それより……」

押されたボタンの階数に疑問を持った朱里が問いかけようとすると、楓がそれを遮る様に声を掛けた。
それに答えながら、もう一度朱里が問いかけようとするとエレベーターは目的の階に着いてしまい、促されて箱から降りる。

「さ、部屋に行こうか。このホテルに取ってあるからこのまま泊まって、明日はゆっくり起きてデートして、それから帰ろう」
「えぇっ?! で、でも、何も泊まる荷物なんて……」
「大丈夫、もう事前に送っておいたから部屋にあるよ」
「そ、えっ、うそ……」
「ほんと。案の定嫌な思いさせちゃったお詫び。それに、たまにはゆっくり二人だけも良いだろ?」
「……もぅ」

促されて歩き出したものの、驚きで声を上げる朱里にクスクスと笑いながら説明する。
最後に色っぽく流し目をされては朱里に反論のしようもなく、拗ねた風を装いながらも素敵なホテルで楓と一泊という事実が嬉しいのか直ぐにふわりと笑むと朱里は楓と部屋に入って夜景とホテルの部屋を目一杯楽しんで過ごした。
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