第1章 私は貴方に恋をした
私を抱き締めてくれる手をやんわりと制して
ん?と訝しげな顔になったけど言わなきゃ
「今日はやけに不安そうだな、何かあった?」
「あ、の。言いたい事があるの。聞いてくれる?」
今日はいつもとは逆に楓さんの頭を胸に抱き
「楓さんが大好き、いつも楓さんの事ばかり考えるくらい大好き」
「何を言うかとおもったよ、俺も愛してるよ朱里」
お互い、想いが共通のまま
キスしたなんて初めてって思うくらい。
抱き締め合ってお互いを貪る様に口付けを交わした。
凄く凄く、心が晴れやかなままキスしたなんて初めての感情だった。