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私は貴方に恋をした

第1章 私は貴方に恋をした


ハァハァと息を荒げる男は切ったジーパンから見える太股に手を這わせて
「綺麗だ、柔らかい」とまさぐっていた時に

私が捕らえられてる部屋から見える所にゲートが開いた
其れに気付いた男は刀を構えて

「な、何故だ!?逆探知されない様に細工をしたのに」
「貴様ぁ!」
「覚悟しなさい」

膝丸、数珠丸は私のあられもない姿を、口から血を流している姿を見て
今まで見たこともない怒りに震え

無表情で近付いて来た楓さんは上着を被せて抱き締めてくれて。
思わず、我慢していたものが込み上げる

「楓さん、楓さんっ!」
「うん、うん、よく我慢したね」

明石さんが柱に繋がれた縄を斬ってくれ
楓さんは縋る様に泣く私をずっと抱きしめてくれた

「明石、ちょっと朱里を抱っこしてて」
「主はん?」

にこりと笑顔で、静かに怒る楓は
膝丸、数珠丸の怒りを買ってボロボロになった男を見下ろし。

ゴリッと音が聞こえる程に、男の一物を
もう、これじゃ使い物にならんだろうと思える位
足で踏みつけていた。

「膝丸、数珠丸。知り合いに政府関係者が居る。そいつに引き渡すぞ」

そう言って再び朱里を抱き締める姿を見て
朱里の側近は同時にコクりと頷いた。

本丸に帰った朱里はとても痛々しい状態で
誰もが楓に任せる他無かった。



離れに戻って直ぐ、シャワーを浴びてくると言い
中々出てこない朱里を心配し、何かを察し

扉を開けるとお湯を浴びたまま、ぺたりと座り込んで泣いている朱里を抱き締め
寝間着に着替えさせて布団に横になる

「気持ち悪いの…あいつが触ったとこ全部」
「うん、うん」

泣きながら身体中をかきむしる手を包み、朱里が泣き疲れて眠るまで背を撫でた。
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