第8章 〇【ベルトルト】僕だって
「全てを捨てて、一緒に来る覚悟があるかい?」
「何それ。大袈裟な・・・うん、ベルトルトとずっと一緒にいたい。一緒に行くよ」
「・・・よかった」
「でもまずは人類が巨人に勝たなきゃだね。私、ベルトルトの故郷の為に頑張るよ」
「・・・あぁ」
もちろん、きっと自分の素性を知られたら。
サラにとって、ベルトルトは最愛の人ではなくなってしまうだろう。
それでも、「一緒にいたい」その言葉を聞けてベルトルトは幸せを知ることが出来た。
2人が風呂を上がる頃には、外の雨も上がり、星が煌めいていた。
腹が空いたので近場の飯屋で食事をし、
明日の午後の調査兵団での仕事の為に早めに横になることにした。