第8章 〇【ベルトルト】僕だって
次の日。
兵舎に着き、仕事前に集合していた。
「みんな、お疲れ様」
「お疲・・・おい、ベルトルト」
「ん、なんだい?ライナー」
ジッとベルトルトを見て黙るライナー。
「どうしたんだよ、ライナー。ベルトルトなんてジッと見つめ・・・、って・・・ベルトルト・・・お前・・・」
途中から来たジャン、コニー、アルミン、エレンの面々は、ベルトルトを上から下まで見る。
「なんか・・・違う・・・誰だお前」
ジャンが言うと
「はあ?何が違うんだよお前ら。いつも通りのベルトルトじゃねぇか」
エレンだけ分かっていないが、他の男性陣にはどこかオトナになったベルトルトを感じたようだった・・・。
「あっ!ベルトルト!みんなも、お疲れ様ー」
「よぉ、サラ、ベルトルトなんか雰囲気違っ・・・あっ、察したぞ俺」
「偶然だな、ジャン、俺もだ」
ジャンとライナー、コニーもが納得し、アルミンは「垢抜けた・・・?」と言い、相変わらずエレンだけは分からずだった。
「ベルトルト、今夜は祝杯をあげるぞ」
「しゅ、祝杯・・・?何で?」
「ライナー、ベルトルトをあまりからかうなよ」
それから2人の大人びた理由を察した104期の同期たちにアドバイスを乞われる事になるのは、そう遠くない話。
-END-