第8章 〇【ベルトルト】僕だって
「っ・・・ふっ・・・」
ベルトルトが短く息をしていると、サラが少し起き上がってベルトルトにキスをした。
サラの羽織っていたシーツが落ちるのが分かった。
キスは何回かした、けど、今日のキスはなんだか違う。
ベルトルトはサラの頭と背に腕を回す。
サラは下着を付けていない。
いちいち心臓が跳ねる。
ベルトルトは息が苦しくて一旦離れる。
「・・・サラ・・・下着・・・」
「・・・濡れちゃったから・・・ごめんね、引いた?」
「そんな事ないよっ・・・!!すごく・・・っ」
また言葉に詰まる。
「・・・すごく?」
聞き返してきたサラの身体をつい見てしまった。
触れたかった、サラの身体。
白くて、柔らかで、細くて、いい香りで。
「すごく、綺麗・・・だよ」
顔が熱い。
サラを抱き締めると、いつものハグとは違い過ぎて頭が沸騰してしまいそうだった。