• テキストサイズ

進撃の巨人ー短編集ー

第8章 〇【ベルトルト】僕だって



部屋に入ると、寒さで震え始めたサラを先に風呂に行かせ、ベルトルトは窓から外を見る。

雷も鳴り、雨は土砂降りのまま変わらない。


「はあ・・・ネックレス・・・どこに行ったんだろう・・・」

ぐっしょりと濡れたカーディガンのボタンを外し、ボトムスに入れ込んだシャツを引っ張り出しながら呟く。




ーーカシャンッ・・・



「っあ!!あった・・・!!!!」


シャツの中から、ネックレスが。

「はっ、そういえば、落としたら大変だからって付けたら服の中に入れたんだ・・・!なんで気が付かなかったんだろう・・・」

一気に安心感が来て、涙がこぼれた。

サラに嫌われていないだろうか。

もし嫌われていないとしたら、嫌われずに済んだ!


ネックレスを握り締めて涙を拭うベルトルト。

後ろの方でドアが開く音が聞こえたので勢いよく振り返ると、サラが立っていた。



/ 219ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp