第8章 〇【ベルトルト】僕だって
「恋人同士だったのね!ごめんなさい!確かにお兄さんの方身長高いわね、うちの亭主もそのくらいあったらねぇ!」
おばさんは笑いながら、2人にペアのネックレスをすすめる。
「可愛い!」
「でしょう?この辺りはプレート型のネックレスはなかなか無いわよ。お互いのプレートに、お互いの名前や記念日を彫ったり出来るけど、どう?ちょっと待ち時間があるけど、大丈夫ならオススメよ!」
その提案を聞いて、ベルトルトとサラはまた笑顔になって、おばさんに頼むことにした。
「30分後に出来上がるから、デートの帰りにでも取りにいらっしゃい」
「はい!ありがとうございます!」
2人は声を揃えて、ワクワクしながらその場を一旦後にした。