第7章 【エルヴィン】虫唾が走る
数日後。
今日は晴天。
私がいるのは開門前の壁の前。
今日は、壁外調査。
あの日からすぐ返事をハンジ分隊長に伝えると、安堵したような表情を見せてくれた。
分隊長に、私と団長が兄妹である、と伝えて頂いた。
でもそれから、エルヴィン団長に呼び出されるでもなく、日々は過ぎた。
私は馬を撫で、開門の号令を聞く。
人の隙間に見えるのは、勇ましく声を上げる、愛しい・・・あの人。
今日の私は今までの私と違う。
「前進せよ!!」の声に、兵士は雄叫び、エルヴィン団長に続く。
門を抜け、空を見て、彼に目を向ける。
人類の為に心臓を捧げた、貴方の為に私は心臓を捧げます。