第6章 〇【ライナー・ベルトルト】代償
ナイフを落としたライナーは、サラのジャケットを掴み、上体を軽く起こしてキスをしていた。
その場にいたベルトルトも、キスをされたサラも状況が飲み込めず反応ができない。
サラの口内にライナーの舌が侵入し、舌を絡めてくる。
やっと抵抗をし始めるが、首を床に押し付けて身動きが取れないようにされ、ライナーの舌の動きを口内で感じながら大人しく従う。
「んっ・・・ゔ・・・ん」
下唇が吸われたり、ザラザラとする舌が自分の舌と絡み、お互いの甘い唾液が混ざり合う。
苦しさで薄く目を開けると、目の端にベルトルトが見える。