第5章 〇【エルヴィン】甘い言葉を
次の日、バレンタインデーの夜。
サラは色々考えた結果・・・
「・・・サラ、その格好は・・・」
風呂から出たエルヴィンの前に立つサラ。
その首には赤いリボン、そして白いベビードールを身に付けている。
その姿を見て、エルヴィンは固まっていた。
「(やっ・・・失敗したー・・・!!エルヴィンの顔・・・が見られない!無理!)エルヴィン、これは大人の女として、その・・・」
上手く話すことが出来ずモゴモゴと言い訳を始めるサラを、エルヴィンは口元に手を当てながら真剣に上から下まで見る。
口元から手を退けたエルヴィンは、俯くサラの顔を上げさせた。