第4章 【ベルトルト】好きだよ
「僕、アニが好きだって言ってたろ。実は・・・あの日より少し前から、サラが・・・好きだったんだ」
突然の告白でサラはフリーズする。
「いやっ、待って、うん・・・!?」
「アニにキッパリ言われたよ・・・“いつまでアンタの狂言に付き合わせるつもり。真剣にアンタの事考えてくれてるサラに謝れ”って」
ベルトルトはアニを好きだったが、サラに相談していくうちにサラの真剣に話を聞いてくれる姿勢や、優しさにどんどん惹かれ、親友や気の許せる仲間とは違った感情が芽生えたのに気が付いた。
「都合がいいよね。相談しといて、しかも最後話した時はあんな感じだったのに。本当にごめん」
ベルトルトが再び頭を下げる。
「・・・ベルトルト」
サラはベルトルトの頭を上げさせた。
「私もベルトルトが好きだった。初めて見た時から、今も、ずっと」
その言葉を聞いたベルトルトは、みるみる赤面していく。