第4章 【ベルトルト】好きだよ
「えっ!?」
「気付いてなかったよね。自分の好意は丸出しなのに、本当に鈍感だと思った」
サラはベルトルトの頬をつねって言った。
「好きだよ、ベルトルト」
「ぼ、僕も・・・好きだよ、サラ」
微笑み合う2人が、並んで歩き始めた。
その頃、物陰にいた4人。
「な、なんだ?2人とも両思いってやつだったのかよ?面白くねぇな・・・」
「ユミル!もう、すぐそうやって・・・」
「まあでも、結果的には良かったじゃないですか!」
「そうだな・・・俺も頑張ろう。な、なぁ、クリスタ、今度の休み、俺と」
「クリスタ!私と結婚してくれ!」
「ふふ。もう、ユミル」
ライナーの前に両手を広げて邪魔をするユミルに笑いかけたクリスタと、それを笑いながら見るサシャ。
それからワナワナと怒りで震えるライナーを置いてサシャ達がサラとベルトルトに駆け寄り、楽しそうに食堂へ向かったのであった。
-END-