• テキストサイズ

進撃の巨人ー短編集ー

第4章 【ベルトルト】好きだよ



そして急に「肉ぅぅ!!」と叫ぶサシャに「自分が食べたいだけか!」と返した所で、サラ以外の3人が、一斉にサラを見た。


「な、なに・・・?え、今の返しは合ってたでしょ・・・?」

「いや、サラ、後ろ」

ユミルに言われ、振り返るとベルトルトが立っていた。

「ベ、ベルトルト・・・?」

固まって動けなくなったサラを残して、ユミルが「さ、さあ!!私達は用事があるんだったな!行こうぜ!」と白々しく退散する。

サラは「えっ!ちょっ!?」と言って咄嗟に追いかけようとするが、ベルトルトがサラの手を取って引き止めた。


「待ってくれ・・・」

サラが向き直り、少し黙った後、意を決して顔を上げた。

「「あの!!」」

ベルトルトとサラは同時に言う。


一方、物陰ではサシャ達が隠れてみていた。

「サラ達、ベタですね」
「ベタだな」
「だね」

「あぁ、ベタだな」

イキナリ現れたライナーに3人は叫びながら驚く。

「静かにしろよ、バレちまうだろうが」

ライナーは人差し指を立ててシーッと言いながら、静かに見守るように促した。


/ 219ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp