第4章 【ベルトルト】好きだよ
ベルトルトとはあれから必要な会話以外は話さなくなった。
サラは初めは精神的にきついものがあったが、104期の面々が遊びに連れ出してくれたり、訓練を必死にやる内に気持ちも楽になっていった。
ただやはり、ベルトルトを好きなのは変わらなかった。
「は?お前、ベルトルさんが好きなのかよ?ははっ!意外だな!笑える!」
「ちょっと、ユミル!なんでそんな事言うの?」
「ま、まあ・・・意外かどうかは分かんないんだけどそうなんだよ」
「でも、最近ベルトルトと話してるの見かけませんよね?何かあったんですか?」
ユミル、クリスタ、サシャと話す。
「その・・・」
経緯を話すと、次々とアドバイスを貰った。
他に好きな男を探せ。
悪い事はしてないんだから普通に話しかけたらいい。
肉を上官の食料庫から持ってきてプレゼントすればいい。
「ありがとう、みんな・・・まあ肉は置いといて、他は頑張ってみる」
とは言ったが、サラは話さない期間が長くなり気まずいのもあったし踏み出せそうにないなと、サシャがガックリと肩を落としているのを横目で見ながら思った。