第4章 【ベルトルト】好きだよ
ある日。
「アニ、あのさ・・・」
サラが提案し、アニをデートに誘うベルトルトを、サラは何故かライナーと一緒に陰から見守る。
いいなあ、アニ。素直に羨ましい。
そう考えながらぼーっと2人を見ていると、上から頭を軽く小突かれた。
「いっ!?何すんのライナー!」
「お前がぼーっとしてるからだろ。終わったみたいだぞ」
ベルトルトを見ると、気まずそうに立ち尽くしていた。
「なんか・・・悪いことしちゃったね、私」
「お前のせいじゃねぇよ。まあ・・・これもベルトルトにとっては経験だ。しかも告白した訳でもねぇし・・・」
ライナーとこそこそ話しているとベルトルトが近付いてきた。