第23章 〇【ナイル】Family complex
「すまない、サラ。不甲斐ない、こんな……辛いよな、すまない……」
謝罪の言葉を並べながらも、身体は素直に快感を得始めている。押し込み、引けばその度にサラからは愛らしい声が引き出され、次第にナイルもサラの膝が顔の近くになる程に丸めさせて腰を打っていた。
「はあっ、サラ、サラお前は……俺の自慢の部下だ、お前を一番……大事に思ってる、こんな事になるなら……お前をここに連れてくるんじゃ……なかったよ……!!」
「だ、め"、ん"っ、おぐ、いっぱい、だめ、だ……いぐ、イ……っちゃ、しだんちょ、イっちゃう、だめえっ!!」
「っは、サラ、はあっ、イく、っ、」
強い破裂したような音が会場に響いた。
ガラスの中のベッドの上で、展示された男女が震えたまま静止している。
気味が悪い静けさが続き、直ぐにそれは大歓声へと変わった。
「素晴らしい!!上官と部下、深い絆!!お互いを思い合う姿に私めも涙が……」
公爵が話す声が聞こえる。
咄嗟に引き抜いたペニスからは精液が大量に吐き出され、サラとシーツを汚していた。
「……サラ、」
気を失ったサラの衣服を正し、二人分のジャケットと立体機動ベルトを持つ。鍵が掛けられていたらしいガラスの入口が解錠され、扉が開かれた。
サラを抱きかかえ、ナイルがガラスのバリケードから出ると貴族からは拍手される。