• テキストサイズ

進撃の巨人ー短編集ー

第16章 【リヴァイ】向日葵畑の真ん中で



リヴァイは立ち上がり、サラの腕を引いて立ち上がらせ、話を変えた。


「所で、エルヴィンに何を言われた」

水やり前のサラとエルヴィンのやりとりを思い出す。

サラを見れば、顔が赤くなっていく。

聞くんじゃなかったと若干後悔するリヴァイだが、サラの返事を待った。

「い、言わなきゃ・・・ダメ?」

急に女の顔を出す。

「ああ」

無性にイラついて、腹の中に黒い感情が生まれるのを感じた。

「・・・気負いせずに、そのままの君でいけばいい・・・リヴァイも・・・その方が喜ぶよ、と・・・」

「は?」

「別にどうこうしたいとは思わないけど・・・私、リヴァイが好きなんだよ。それに団長は気付いて、その・・・アドバイスとチャンスを・・・って、もう本当にやだ・・・恥ずかしすぎ・・・忘れて!ごめんなさい!」

サラが立ち去ろうとすると、リヴァイがサラの腕を咄嗟に掴む。

「俺はてっきり・・・お前らが・・・」

リヴァイはサラを自分の方へ向かせると、真っ赤な顔で震えるサラが目に入った。

「・・・三十路の癖に急に可愛くなりやがって」

「は!?」


涙目で声を上げようとしたサラの頭を引き寄せて抱き締める。

「・・・リヴァイ・・・?ちょっと・・・汗付いちゃうから・・・」

「うるせえ、少し黙れ。浸らせろ」

リヴァイに抱き締められながら、黙って胸の中に収まる。




/ 219ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp