第16章 【リヴァイ】向日葵畑の真ん中で
「キスするなら、やらんでもないが・・・どうする」
「は・・・や、だ・・・バカじゃないの・・・団長に見られたら・・・」
「じゃあ早い所決めろ」
リヴァイの言葉に、サラは目をギュッと瞑ってリヴァイに触れるだけのキスをした。
「まだダメだ、三十路の底力見せてみろ」
「三十路三十路って、うるさいから・・・」
そう呟いてサラはリヴァイの唇を挟むようにして吸い付く。
サラもリヴァイも汗が流れる。
次第に、サラからのキスは、リヴァイが身体を引き寄せた事によって深くなり、どちらともなく求め合う形になった。
舌が絡まり、感触や唾液の甘味を感じながらリヴァイはサラを貪る。
「リヴァイ・・・も、水・・・」
「・・・ああ」
体が離れると、少し涼しく感じる。
水袋からゴクゴクと水を飲むサラ。
喉元を伝う水か汗が分からない液体が胸元に吸い込まれていくのを見つめる。
「ぷはー!こりゃお酒が欲しくなるね!!!」
「チッ、色気ねえな・・・サラ、飲んだら戻るぞ。このままじゃ二人とも焼け死ぬ」
「だね、って、リヴァイのせいだからね!?そこ分かってる!?」
「ああ、そうだな。悪かった」
「な・・・によ、急に素直になって・・・」