第16章 【リヴァイ】向日葵畑の真ん中で
「リヴァイ・・・?本当に汗付いちゃ・・・」
「チッ、今はんなことはどうだっていい」
あの潔癖が。と驚くサラを余所にリヴァイは未だ抱き締めたまま。
そろそろ暑さに負けそうな頃、リヴァイがやっと口を開いた。
「俺もまだ混乱してるが、お前はさっき、俺とどうこうしたいとは思わねえと言ったが・・・俺はお前とどうこうする気満々なんだが・・・どうすりゃいい」
「え、と・・・その・・・」
「俺の女になる気はあるかってことだ。全部言わせるな」
「嘘・・・、そんなん・・・なる気あるよ・・・嬉しい、リヴァイ・・・!」
二人の想いがやっと通じあった。
そして、向日葵が満開になる頃。
「・・・二人とも、仲睦まじいのは喜ばしいが・・・ここは団長室だ、場を弁えろ・・・距離も近い、暑苦しい。いちいち微笑み合うな、俺が注意しているのにクスクスと笑うな三十路バカップル」
こうして、人類最強クラスのバカップルが誕生したのであった。
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