第16章 【リヴァイ】向日葵畑の真ん中で
団長室の裏側へ回ると、サラが丁度バケツを手に川から帰ってきた所だった。
「あっ!リヴァイ!お疲れ様でーす!どうしてここに?仕事は?」
汗を流しながら顔を赤くして挨拶をするサラ。
「エルヴィンにお前を手伝えと言われた。こんなクソ暑い中、外に駆り出すとはなかなか鬼畜だなアイツは」
「確かに今日は暑いですねえ、三十路にはキツいキツい・・・」
胸元を見れば、着ているワイシャツがいつもより1つ多めに外されている。
「・・・チッ、ババアが色気づいてんじゃねえ。余計暑苦しい」
「はあぁ!?リヴァイだってオッサンじゃん!!うっざ!!!そっちこそクラバット暑苦しい!外しなよ!!」
急にリヴァイのクラバットを掴んで外そうとするサラの手を掴んで軽く腕を捻ると、サラがギャーギャーと騒ぐ。
すると団長室の窓が開いて椅子に座ったままのエルヴィンが顔を覗かせて外を見てきた。