第13章 〇【エルヴィン】ご褒美に
「私はずっと・・・エルヴィン様を愛しています」
「そうだろうな。知っているよ」
エルヴィンがフッと笑い、腰を動かす。
「私の恋人になりたいか」
「っでも、私なんか・・・」
「私は君がいいんだよ」
耳元で話しながら、エルヴィンがサラの首筋に何度も強く吸い付き、赤い印を付けていく。
「どうなんだ」
「わ、たし・・・は、決め兼ねますっ・・・」
「では私が言おう。私の女になるんだ」
サラはその言葉で涙が溢れた。
その姿を見て、エルヴィンが急に止まったと思えば、サラの身体を強く抱き締めた。
「・・・エルヴィン様、イッちゃった・・・?」
「・・・女の涙には・・・強い筈なんだがな・・・。どうも君相手だと自分自身を思い通りにできない」
エルヴィンがサラから離れると、サラの身体に手を這わせる。
「・・・君が欲しい、君の全てを私に捧げるんだ」
「もちろん、あなた様に全てを捧げます」
サラにエルヴィンはキスをして、サラの瞳から溢れる涙を指で撫でながら拭き取る。