第13章 〇【エルヴィン】ご褒美に
「・・・お仕置きのつもりが、私にこんな事まで言わせるなんて、やはり君は恐ろしい女だ」
エルヴィンがサラの顎を上げた。
「愛してるよ、サラ」
「・・・はい、エルヴィン様。私も愛しています」
それからサラはニック司祭に探りを入れ、諜報員とバレる前に情報を手にウォール教から逃げ、調査兵団に身を置いた。
そしてエルヴィンが最期を迎えると、サラは自ら命を絶ち、すぐに後を追った。
サラの最期の姿を見た者によると、サラは死の前日に
「これでエルヴィン様とずっと一緒にいられる」
そう笑顔で言っていたそうだ。
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