第13章 〇【エルヴィン】ご褒美に
「物欲しそうだが・・・まさか何か期待しているのか?」
「・・・はい、貴方に抱かれることを・・・期待しています」
サラが言えば、次の瞬間には机の上に倒され、エルヴィンがサラの唇を奪った。
「エルヴィン・・・様っ・・・」
その日から、サラとエルヴィンの身体での契約も結ばれた。
ウォール教に入ってからすぐに取り入ることに成功し、シスターをさせて貰えることになった。
唯一1人だけのシスターに、男性信者は次々と心を奪われた。
女性信者からの信頼もあり、サラはウォール教の中で高い地位に登り詰めた。
全ては、“報酬”の為。
サラは壁への信仰を捧げるフリをして、彼からのご褒美のことを考える。
だが、最近は成果が出ずにいるサラを壁外調査から帰還したばかりのエルヴィンが呼び出した。