第12章 〇 「○○しないと出られない部屋」
「・・・飲まないと出られないからな。・・・早くしよう」
サラが小さく口を開けると、エルヴィンがそのまま・・・首筋にキスをする。
「ひ、ちょ・・・っ、何を・・・」
「どうせするなら気分を盛り上げた方がいい」
「じ、自分がしたいだけだろう・・・!ん、は・・・」
エルヴィンの唇が首筋、手、ワイシャツが少し開けられて胸元に這わされる。
そして唇が重なり、舌を絡めた。
「ん、ん」
サラは下半身がジンジンと熱くなり、感じているのが分かり、エルヴィンをもっと深く欲しくなってしまう。
だがエルヴィンはキスをするだけで一切余計には触れない。
「える・・・び・・・ん・・・・・・」
「何だ、物欲しそうにして」
「もっと・・・」
蕩けた目でエルヴィンを見上げれば、エルヴィンがフッと笑ってサラの口に指を入れて開けさせた。
「ほら、忘れてるだろう」
エルヴィンがサラの舌を指で挟み、口から少し出す。
エルヴィンがその舌を舐めて自分の唾を絡めていく。
「ん、く・・・」
「味わって飲むんだ」
そう言われ、サラは躊躇いながらエルヴィンの唾を感じながら飲み込む。
「エルヴィン・・・まだ・・・」
サラが言いかけた瞬間、閉ざされていた扉が勢いよく開いた。
「よし、いい子だ。出るぞ」
「は・・・え、続き・・・」
「俺も我慢してる、早くあなたが欲しい。行くぞ」
エルヴィンに手を引かれてサラは無事に部屋を出た。