第10章 【オルオ】恋の始まり
「で、でも、リヴァイ兵士長感は無かったし、凄い優しかったし・・・」
サラが必死に周りの印象を否定すると、仲間はニヤニヤとしてサラに言った。
「サラ〜、もしかして惚れちゃった?」
「優しい男、好きだもんな?」
サラは黙り、考えて確信した。
「・・・うん、好き・・・かも」
「「はあぁぁぁ!!!??」」
爆笑されながら、チラリとオルオを見る。
仲良さげに班員と話しながら笑うオルオは楽しそうで、班員の中の可愛らしい女性兵士とは何となく特別な空気を感じて、少し胸が痛んだ。
サラは夕食を一気に食べ、逃げるように食堂を後にした。