第6章 ナイト?
───その日───
アイツのベッドはキングサイズで4人で寝ても充分な広さだった
カタッと小さな音がし、俺は目が覚めた
こんな時間に…?
横は全員寝ていた
『……兄さん…何処にいるんだよ…』
薄く掠れたその声は弱弱しい少女の様だ
『オレはここにいるのに…!』
静かにドアを開けると月明かりに照らされたが立っていた
『兄さん…頼むから…一回でいいから会いに来いよ』
気丈でミステリアスで掴み所がねぇアイツが弱々しく"兄"という存在が以下に大切になのか物語っていた…が、瞬きするとあっという間に居なくなった