第6章 ナイト?
『やっぱ生の音はいいな』
フッといつもは見せない愛おしい様な顔で楽器に触れていく
まるで楽器に恋でもしている様に
それを見ていた人達がいた
?「なんつー顔してるんだよ、アイツは」
?「音にブレがないね。あの子凄いよ」
?「…あぁ。まさかここにいるとはな」
?「でもでもラッキーだよね!」
4人組はを見てどこか嬉しそうだ
『なんか違ぇな…』
何度も何度も弾き、その度に楽器を変えてアレンジしていく
『納得いかねーな…』
4人組が見ている事すら気付かず、何度もやり直す
『ここが違ぇ…』
誰もいないレッスン室では楽器の音と、書き直すペンの音が響く