第15章 熱を出した…
レコーディングルームでは常に音楽が流れている
その音楽は熱いものから綺麗で消えてしまいそうな儚さもある
『打ち込みはこれでいいとして…』
生を取るために楽器を取り出す
けれど1人では限界が来る
『チッ録音だけは龍也か林檎に頼むか』
そうしてケータイを手に取るが、ピタッとその動きが止まった
『おい、出てこい』
春歌「すっすみません…あの…先生達から手伝ってやってくれとお願いされまして…」
『…んじゃ録音頼む』
極力人を頼まないが今は緊急事態
そんな事を言ってる暇はない
春歌は様子見するが早くしろと言いたげなに睨まれてしまう