第15章 熱を出した…
皆さんに上着を着せたことを伝えるとホッとされてました
春歌「あの…大丈夫ですか?」
『んん……熱い…』
そう言ってさんは目を開けました
濡れた赤い目が私を捉えました
その視線はドキリとするほど艶っぽくて私は赤くなってしまいました
『あれ…なんで…ここに?』
そう言いながら私に凭れるように座るさん
春歌「あのあのあの…!」
『頭痛いから…ちょっと黙って』
春歌「はいっ!」
耳元で囁かれた声は掠れて普段より色っぽくて、私は体が固まるのが分かりました
『……ん』
さんはゆっくりとした動作で私から離れました
春歌 side終