第14章 マスターコース
悪化してないと言ったら嘘だろうが、それでも仕事に穴を開けない
出来ないと言わない
翔「あのさ…ZERO」
『んー?冷たっ!』
冷えた手を振りながらも、もう片方の手で冷やしていく
翔「…俺には那月みたいな音楽の才能なんてないし…音也達みたいな個性もない。俺やって…んぐっ!?」
『…美味いだろ?唐揚げ』
いつの間に手にしていたのか唐揚げを押し付けられた
翔「美味い…けど!俺の話を…」
『んー…美味い…』
いつの間にかお茶飲んでるし
翔「あのさ…俺の話…聞いてる?」
『……個性って必要か?』
翔「え?」
まさかの質問返しにポカンとしてしまう