第12章 兄との再会
蘭丸「おい!いい加減こっち見ろ!」
ガッと掴んだ肩に蘭丸はハッとする
の肩がか細く震えていたのだ
蘭丸「今のが兄貴かよ」
『…会話から分かるだろ』
雨の中はタバコに火をつけ、蘭丸の手を振り払い壁に背を預ける
『はは…結局金だったよ』
大切にしていたピアスを取り投げ捨てた
そのままズルズルとしゃがみこむ
こんなを見るのは全員が初めてだった
龍也「いいから部屋に『龍也…』…っ」
あの強さが失われ迷子になった様に困った顔をした
そう迷子だ
"兄"と言うたったひとつの光が消えたは迷子になっていた